「一年中、暖かいところ」「お花がいっぱい咲いている」
「アロハスピリットを感じる」などなど、すぐに何かしらの答えが返ってくるほど、
魅力に溢れた場所なのです。
僕はというと、こう答えるかな・・・「共存(Alo)調和(Lokahi)の楽園」と。
そう、ハワイに足を運ぶ度に、その “楽園に身を置くことの心地良さ” に
魅せられていくのです。
ハワイ全島の、いたるところに神話があり、たくさんの神様がいます。
そして、その神々は、今もなお、人の心の中で共存しています。
自然の現象、例えば、雨や風や虹や波には、場所や時期やその様子によって、
それぞれに固有の名前が付いたりもしています。
擬人化され親しみを込めてその名が呼ばれています。
先人、祖先の知恵を大切に重んじ、それでいて楽観的であったり進歩的であったりする、
そんな思考のバランス感覚に、僕は、とても好感が持てるのです。
“自然”と”人間” “古さ”と”新しさ” など、文化の根底に「共存と調和」の精神が宿しているのがハワイなのです。
さて、そんなハワイ(ハワイ諸島)は大きく言うと19の島や環礁から成り立っています。ここで、その島の名前を、まず紹介しましょう。
北緯20度線のあたりに連なる19の島のうち、8つの島は、きっとハワイ好きの皆さんなら、耳にしたことがあると思います。
そして、その8つの島には、それぞれのシンボルカラーと、島花があります。
ニイハウ島(ホワイト/シェル *この島だけ例外で植物でなく“貝”)
カウアイ島(パープル/モキハナ)
オアフ島(イエロー/イリマ)
モロカイ島(グリーン/ククイの花)
ラナイ島(オレンジ/カウナオア)
マウイ島(ピンク/ロケラニ)
カホウラヴェ島(グレー/ヒナヒナ)
ハワイ島(レッド/オヒアレフア)
となっています。
僕はフラの伴奏者の仕事をしています。その経験の中で・・・
少し脇道にそれますが、フラを見る上での楽しみ方の1つを、ここで紹介します。
みなさん、まずはダンサーの笑顔やハンドモーション目がいくことでしょう。
これからは是非、身につけている衣装やレイにも目を向けてみて下さい。
その島の曲を踊る時は、その島のシンボルカラーの衣装や、その島花のレイを着けているはずです。逆を言えば、ステージにダンサーさんが現れた時に・・・「あー、あそこの島の曲を踊るなぁ、何の曲だろう?」と期待にワクワクしたりするものです。
実際、フラのコンペディションでは、その舞踏技術だけでなく、衣装やレイ選びも審査の対象になるくらい重要な関係にあるのです。
この話は掘り下げると、もっと面白くなっていくのですが、それは、またの機会に、
ゆっくりお話ししましょう。
ハワイ諸島には乾燥した貿易風が吹いていてカラッとしています。
ですから、激しいにわか雨(ロコはシャワーと呼んでます)に濡れたシャツも、
散歩している間に、気が付くと、もう乾いています。
ハワイの気候は2季(4月~9月乾季 10月~3月雨季)と言われています。
しかし、近年は異常気象の影響で、一概にそうとも言えなくなってきています。
そもそも、海に囲まれた「島」独特の気候で、滞在中も1日のうちに大雨と快晴を交互に体感することなど、日常茶飯事の話です。
そして、そんな雨の後の青空には、素晴らしい虹(Anuenue)が架かるのです。
レインボウステイト(虹の州)とも言われているハワイ州です、行き交うクルマの
ナンバープレートにも可愛い虹のイラストが描かれています。
虹がモチーフになった神話や、ハワイアンの名曲もたくさんあります。
僕自身も、虹にまつわる懐かしいエピソードがたくさんあります。
それほどハワイの人々にとって、またハワイを訪れる人にとって、“虹”は、
身近で、いつも輝いているものなのです。
また、すぐにハワイに行きたい・・・
そう思うのは、あの大きな虹をまた見たいから。
そして忘れかけていた「共存と調和」を思い出せる場所に身を置くことで、
「安心感」と「自己修復の実感」を味わいたいからなんだろうな、きっと。